新理事長のご挨拶
理事長就任のご挨拶

鈴木 眞一

 この度、日本内分泌外科学会理事長に就任いたしました。本年5月の総会終了後、前理事長の関西医科大学泌尿器科学講座松田公志教授から引き継ぎました。前々回から二度目の理事長拝命です。本学会は、1988年4月に故藤本吉秀先生を初代理事長として設立されました。その後、原田種一先生、故高井新一郎先生、小原孝男先生、高見博先生、村井勝先生さらに高見博先生が二期務められ、その後鈴木が一期、そして前回の松田公志先生から再び本職を拝命いたしました。

 本学会は、内分泌外科に関連する外科医、泌尿器科医、頭頸部外科医、病理医、放射線科医など多くの領域の医師が集う学際的な集まりと認識しております。甲状腺外科、副甲状腺外科、副腎外科、消化器内分泌外科、乳腺外科などが主な対象になるかと思います。

 本学会が現在抱える問題としては、1)新専門医機構に合わせた本学会の専門医制度の見直し、2)学会の法人化、3)日本甲状腺外科学会との関係、があります。

 新専門医制度は現在一旦仕切り直しになったようですが、本学会の内分泌外科専門医はサブスペシャリティ専門医の一つとして、日本専門医機構での正式承認を求めて交渉中です。これが認められれば、外科専門医、泌尿器科専門医などの2階建て部分に相当する専門医となる予定です。耳鼻科専門医を基盤とする方々に関しては現在検討中であります。内分泌外科領域での今後の若手外科医の入会を促進し、新専門医機構に承認される制度の確立は本学会の将来にとってはなくてはならないものと考えております。

 学会の法人化に関しては、サブスペシャリティ領域の一つとして今後盤石の体制をとるにあたって、避けては通れない重要な問題で有ります。現時点では単なる「任意団体」と見なされかねない本学会を、法人化することによって権利義務関係を明確にし、財務の健全化を計ることにつきます。

 さらに、将来検討委員会、専門医制度委員会合同で会員の皆様からアンケートにご協力いただき、本学会と日本甲状腺外科学会の将来に向けた方向性が決まりつつ有ります。また専門医制度、学会誌をはじめ重複点が多く、財政面や人事面でも無駄が多いとの指摘に関しても改善することが望ましいとの御意見を多数頂戴しております。まさに、内分泌外科の専門医制度上のサブスペシャリティと法人化はこの問題を抜きには語れません。

 また、IAES、ASAESなどの海外の内分泌外科医との交流についても積極的に行い、本学会が海外でも広く周知され、多くの学会員が活躍できるような場を作っていきたいと考えております。

 松田前理事長には、極めて円滑な引き継ぎをいただき、前理事長の獅子奮迅のご活躍による御功績を汚すことの無いように、上記に掲げた課題を確実に実現するべく命をかけて尽力いたしますので、どうか皆様のご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。