IAES入会

国際内分泌外科学会(IAES)ご入会の勧め

近年、内分泌外科領域は世界的に急速な発展を遂げています。その中心的な国際的ネットワークとして、IAES(International Association of Endocrine Surgeons)は重要な役割を担ってきました。IAESは1979年に、当時まだ「内分泌外科」という専門領域が確立されていなかった時代に誕生しました。創設者たちは、甲状腺や副甲状腺、副腎といった領域に強い情熱を持つ外科医を世界中から集め、学術交流と友情の輪を広げてきました。

IAESの最大の魅力は、“The Friendly Society”と呼ばれるその雰囲気です。教授から若手外科医まで、立場を超えて自由に議論し、学び、つながることができる場は、国際的な外科学会の中でも特筆すべき存在です。実際、IAESは長年 International Society of Surgery(ISS)の中で活動を続けてきましたが、2024年、いよいよ独立した学会として新たなスタートを切りました。これは、より柔軟で、より若い世代の外科医に開かれた国際学会として進化する大きな転機となっています。

学術大会は2年ごとに開催され、次回は2026年11月、オーストラリア・シドニーで行われます。世界各国の内分泌外科医が集い、最新の手術・治療の議論や、キャリア形成、国際共同研究の機会が生まれる非常に魅力的な場です。若手にとって、トップ外科医と直接交流し、自らの視野を一気に広げる絶好のチャンスになるでしょう。

また、IAESは World Journal of Surgery を公式ジャーナルとし、若手の研究発表の場としても強力なプラットフォームを提供しています。また、Web上では手術動画や TIRO ポッドキャストなど教育資源も充実しており、臨床・研究の両面で得るものが非常に多い学会です。

グローバルネットワークを持つことは、学術的ステータスを得ることに加え、外科医としての視野と可能性を広げることです。世界各地の多様な診療・手術スタイルに触れることは、自分自身の診療を客観的に見つめ直し、次のステップへと踏み出す大きなきっかけになります。

IAESの精神は、創設者たちの言葉に象徴されています。
「仲間との距離を置かず、知を分かち合い、学び合うことで、外科医として成長する」――この理念は、まさに国境を越えた内分泌外科医の“絆”です。

これから内分泌外科を極めようとする若い皆さんにこそ、このネットワークを活かしてほしい。IAESへの入会は、世界とつながる第一歩です。ぜひ一緒に、“Friendly Society”の仲間となり、次世代の内分泌外科をリードしていきましょう。

IAES入会は下記ページから
https://iaesurgeons.org/membership-application/

IAES入会要件

  1. 2名のactive memberからの推薦状
  2. publication listを含む履歴書
  3. 最近6か月間に施行した内分泌外科手術のcase-log

日本人active memberリスト会員ページに掲載しております。どうぞ遠慮なく、推薦をお願いしてみてください(推薦は日本人以外のactive memberからいただいても、まったく問題ございません)。

**2, 3の要件について、具体的な数値などは示されていません。

***年会費は2025年現在、220USDとなっています。